諏訪湖周辺に4社に分かれて鎮座する諏訪神社の総本社/諏訪大社(長野県)

神社
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お盆前半に長野の祖父に会いに行ったので、帰る日に諏訪に寄ってずっと行ってみたかった「諏訪大社」に参拝してきました。

諏訪大社は全国に約1万社ある諏訪神社の総本社になるのですが、伊勢神宮の内宮と外宮のように上社と下社に分かれていて、さらにそれぞれ2つのお宮に分かれているので、合計で4社が諏訪湖の周辺に鎮座しています。

上社は「諏訪大社 上社 本宮」と「諏訪大社 上社 前宮」、下社は「諏訪大社 下社 春宮」と「諏訪大社 下社 秋宮」になります。

諏訪信仰は自然を御神体とする古来からの自然信仰で、上社は守屋山、下社は春宮が杉、秋宮がイチイを御神体としています。

自然そのものを御神体としているため、本宮、春宮、秋宮には御神体をお祀りしている本殿がなく拝殿しかなく、前宮だけは元が本宮の摂社だったこともあり唯一本殿があります。

諏訪大社の御祭神は「建御名方神(たけみなかたのかみ)」「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」「八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)」になります。(それぞれがどの社の御祭神かは各社の部分で説明します)

建御名方神は出雲大社でお祀りされている大国主命の子供で、古事記の国譲りの話の中で登場する神様です。

建御名方神は、天照大御神の命令で大国主命が治める出雲国を手に入れるために高天原からやってきた武神「建御雷神(たけみかづちのかみ)」に抵抗して力比べをしたら圧倒的な差を見せつけられて、諏訪に逃げてきて新たに信濃国を築いたと言われています。

そのような神話があり、諏訪大社では信濃国(諏訪)を治めていたとされる建御名方神を御祭神としています。

八坂刀売神は建御名方神の妃だと言われていて、八重事代主神は事代主命の別名で建御名方神と同じく大国主命の子供になります。

※ちなみに御神体は神様が宿る「依代(物体)」のことで、御祭神はお祀りされている神様のことす。

諏訪大社の位置

上の画像は諏訪大社の位置がわかるようにGoogleマップをスクショしたものなのですが、諏訪湖の南側に「上社 本宮」と「上社 前宮」があり、北側に「下社 春宮」と「下社 秋宮」があります。

上社と下社でかなり離れているので、徒歩では周れない距離になります。

上社は茅野駅が最寄りで下社は下諏訪駅が最寄りになり、下社の2社は下諏訪駅から徒歩15分前後で行けるのですが、上社は茅野駅から歩くと40分〜1時間かかるので車やバスで行くことをオススメします。

バスは本数が少ないので、できれば車がいいです!

僕は上諏訪駅の近くで自転車を借りて30分ほどかけて上社に向かいましたが、炎天下だったので汗が滝のように出てめっちゃ日焼けもしたので、冬はいいですが夏は大人しく車かバスにした方がいいです…笑

さすがに下社に行くときには下諏訪駅まで電車で移動しました笑

僕は「上社 本宮」➡︎「上社 前宮」➡︎「下社 春宮」➡︎「下社 秋宮」の順番で周ったので、この順に各社を紹介していきます。

前宮の鳥居
前宮の本殿

前宮は「お諏訪様」こと建御名方神が最初に住んだ諏訪信仰発祥の地と言われています。

御祭神は八坂刀売神になります。

茶処

鳥居から本殿まで坂が続いていて2〜3分歩くのですが、神社の周辺に住宅があるため鳥居と本殿の間にも住宅や茶処があり、境内外を区切る塀もなく神社と一般の住宅が同じ敷地にあるような珍しい風景でした。

【諏訪大社 上社 前宮】
■HP・SNS等
HP:https://suwataisha.or.jp/about/miyamori/kamishamaemiya/
■営業時間
参拝:24時間
社務所:9時〜16時30分
■アクセス
住所:〒391-0013 長野県茅野市宮川2030
電車:JR中央本線「茅野駅」より徒歩40分
バス:「上社」より徒歩20分

本宮の鳥居
本宮の拝殿

上社のもう1つの社の本宮は、前宮から約2kmの場所にあって歩いたら25分ほどかかります。

前宮と同じく守屋山の麓に鎮座していて、先述した通り守屋山を御神体としているため本殿がなく、拝殿のみとなります。

御祭神は建御名方神になります。

【諏訪大社 上社 本宮】
■HP・SNS等
HP:https://suwataisha.or.jp/about/miyamori/kamishahonmiya/
■営業時間
参拝:24時間
社務所:8時30分〜17時
ご祈祷:9時〜16時
■アクセス
住所:〒392-0015 長野県諏訪市中洲宮山1
バス:「上社」より徒歩5分

上社を参拝した後は一度自転車を返しに上諏訪駅の方までまた炎天下の中30分かけて戻って、電車で下社の最寄りの下諏訪駅まで移動し、下社には歩いて向かいました。

春宮の鳥居
春宮の拝殿

各社で社務所の受付時間が異なるので、秋宮より少し早く閉まる春宮を先に参拝しました。

春宮は下諏訪駅から徒歩20分ほどの場所にあります。

御祭神は建御名方神、八坂刀売神、八重事代主神です。

春宮の参道

春宮の参道は諏訪湖に向かって真っ直ぐ延びる道路に繋がっているのですが、境内から見たこの景色がとても風情があり、4社の中で一番好きな場所でした。

この諏訪湖に向かって延びる道路は、かつては春宮専用道路で参道の一部だったそうです。

【諏訪大社 下社 春宮】
■HP・SNS等
HP:https://suwataisha.or.jp/about/miyamori/shimoshaharumiya/
■営業時間
参拝:24時間
社務所:8時30分〜16時30分
■アクセス
住所:〒393-0092 長野県諏訪郡下諏訪町193
電車:JR中央本線「下諏訪駅」より徒歩20分
バス:「老人福祉センター」より徒歩10分/「宮の上」より徒歩3分

春宮を参拝した後は最後に秋宮に向かいました。

秋宮の鳥居
秋宮の拝殿

春宮から秋宮までは約1kmあって15分ほどかかり、下諏訪駅からは徒歩10ほどになります。

駅から一番近くて交通量の多い大きな道路の端にあるからかめっちゃ混んでました…

拝殿前には30mくらい行列ができていて参拝まで10分くらい待つという…

夕方に参拝する場合は、秋宮から先に参拝するともし混んでいたら春宮の社務所の閉まる時間に間に合わない可能性もあるため、僕みたいに春宮から参拝するか、時間に余裕のあるときに参拝することをオススメします。(お盆期間だったから混んでいただけかもしれませんが)

御祭神は春宮と同じく建御名方神、八坂刀売神、八重事代主神になります。

なぜ春宮と秋宮で御祭神が同じなのかというと、実は神様が春宮と秋宮を行き来するからなんです。

年に2回、神様が引っ越しする遷座祭が行われるのですが、2月1日に秋宮から春宮へ、8月1日に春宮から秋宮へ遷座します。

そのため下社の神様は2月〜7月の間は春宮に鎮座し、8月〜1月の間は秋宮に鎮座しています。

ちなみに4社まいりすると最後に参拝したお宮で御朱印を頂く際に記念品を頂けます。

いつも同じなのかわかりませんが、僕は御朱印帳袋として使える巾着袋を頂きました!

ぜひ諏訪大社に参拝される際には4社まいりされてみてください!

【諏訪大社 下社 秋宮】
■HP・SNS等
HP:https://suwataisha.or.jp/about/miyamori/shimoshaakimiya/
■営業時間
参拝:24時間
社務所:8時30分〜17時
ご祈祷:9時〜16時
■アクセス
住所:〒393-0052 長野県諏訪郡下諏訪町5828
電車:JR中央本線「下諏訪駅」より徒歩10分
バス:「諏訪大社秋宮前」下車すぐ

ちなみに諏訪大社の神事で最も有名な「御柱祭」(正式名:式年造営御柱大祭)というイベントがありますが、このお祭りは6年に1度行われます。

平安時代の初期から1200年以上も歴史のあるお祭りだと言われていて、諏訪大社最大の神事になります。

御柱祭は上社と下社それぞれの社殿の造り替えと社殿の四隅にある御柱を新しくすることを目的として行われています。(現在は宝殿のみ造り替えているようです)

御柱祭が行われる年は4月に御柱となる巨木を山から切り出し、5月に下社の御柱祭、6月に上社の御柱祭と2〜3ヶ月かけてお祭りが行われます。

かなり激しいようで亡くなる方も出るくらい危険なお祭りですが、それだけ大規模で盛り上がるお祭りみたいなので、ぜひ御柱祭が行われるタイミングに諏訪を訪れてみてください!

【御柱祭】
HP:https://onbashira.jp/

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