世界遺産に登録された京都最古の神社/上賀茂神社(京都府)

神社仏閣
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今回は最近京都に行くたびに参拝している「上賀茂神社」を紹介しようと思います。

上賀茂神社は正式名が「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といいます。

元々はこの辺りで力を持っていた豪族の賀茂氏の氏神として、下鴨神社と合わせて「賀茂社」と称されていました。

大鳥居

「上賀茂」と「下鴨」で「かも」の漢字が異なりますが、下鴨神社の正式名の「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」からわかる通り、賀茂氏の「賀茂」が本来の字になります。

なぜ通称で呼ばれている神社名の字が「賀茂」と「鴨」で分かれたのかは、諸説あるそうで詳しいことはわかっていないみたいです。

上賀茂神社の御祭神は「賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)」になります。

下鴨神社の御祭神は「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」と「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」なのですが、賀茂建角身命は賀茂別雷大神の祖父、玉依媛命は賀茂別雷大神の母なので、御祭神からも関係が深いことがわかりますね。(下鴨神社については、詳しくは下鴨神社の記事で紹介します)

上賀茂神社の気になるご利益は、厄除や災難除、開運などになります。

一の鳥居

上の写真の一の鳥居をくぐると芝生が広がっているのですが、ここの空間がとても好きなんですよね。

緑が綺麗な暖かい季節の晴れた日に行くと、空の青色、鳥居の朱色、芝生や木々の緑色、砂利の白色と、色のコントラストがとても綺麗で感動します。

春にはこの芝生にある枝垂れ桜がとても綺麗だそうなので、春に一度訪れてみたいですね。

二の鳥居

上の写真の二の鳥居とくぐると手水舎や社務所、本殿のある場所にたどり着きます。

手水舎

手水舎の水は、御祭神の賀茂別雷大神がご降臨されたとされる上賀茂神社の後方にそびえ立つ神山の水を汲み上げて使用されているそうで、飲み水としても使えるほど綺麗なようです。

手水舎に置いてある八咫烏の置物

手水舎には、上賀茂神社と縁のある八咫烏の置物が置かれています。(上の写真は昨年の秋に撮ったものなので紅葉も添えられています)

こちらの置物は八咫烏おみくじとしても社務所に置かれているので、ぜひ引いてみてください!

なぜ八咫烏が上賀茂神社と縁があるかというと、賀茂別雷大神の祖父である賀茂建角身命が3本足のカラスの八咫烏に姿を変えて、神武天皇を熊野国から大和国に導いたとされているからです。(八咫烏の存在は諸説あり、賀茂氏ではない説もありますが)

そのような経緯があって上賀茂神社には八咫烏が置かれています。

手水舎の浮いているみかん

また、手水舎には季節によって紅葉やみかんが浮かんでいたりするので、季節ごとに見て楽しむこともできます。(八咫烏の置物の写真と同じく昨年の秋に撮った写真で他の写真と時期が異なります)

本殿

境内の奥に本殿があり、本殿前の楼門も朱色がとても綺麗です。

本殿と権殿の2つの社殿が国宝になっていて、その他の摂社や末社、門、建物のうち41棟が重要文化財に指定されています。

また、境内全域がユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の1つに登録されています。

境内に流れている川

境内には川も流れているのですが、この川がまた癒されるんですよね。

木々も多いので、木陰になっている川沿いのベンチで座るととても気持ちいいです。

上賀茂神社は景観が素晴らしいのはもちろん、雰囲気が落ち着いていて居心地が良いので、本当にオススメです。

僕は数年前から年に2〜3年は京都に行っているのですが、上賀茂神社へは公共交通機関ではバスでしか行けず京都駅から約50分と時間もかかり、京都市内にあるもののアクセスがあまり良くないので、どうしても他の神社の方を優先してしまって、なんだかんだで昨年が初めての参拝になりました。

そして実際に参拝すると一気に京都で一番好きな神社になりました。

なんでもっと早く参拝しなかったんだと思いました…!

少し遠いですが、ぜひ京都に訪れる際に行ってみてください!

【上賀茂神社】
■HP・SNS等
HPInstagram
■営業時間
開門:5時30分〜17時
参拝:8時〜16時45分
社務所:8時〜16時45分
ご祈祷:9時〜16時
■アクセス
住所:〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339
電車:地下鉄烏丸線「北山駅」より徒歩15分
バス:「上賀茂神社前」より下車すぐ

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