異世界に繋がっていそうな雰囲気が漂う神社/上色見熊野座神社

神社仏閣
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こんにちは、たかみーです!

今回は熊本県の阿蘇に鎮座する「上色見熊野座神社(かみしきみくまのざじんじゃ)」を紹介したいと思います!

こちらの神社は熊本県出身の漫画家である緑川ゆきさんのアニメ映画「蛍火の杜へ」の舞台や「るろうに剣心」の映画のロケ地になったことで注目を集めていました。

そして最近になって異世界に繋がる入口のような神秘的な雰囲気の写真がSNSで話題となったことをきっかけに爆発的に人気が出て、現在は国内外から多くの観光客が訪れています。

特に外国人から人気のようで、僕が参拝したときも天気があまり良くない中でも外国人観光客が次から次へと来てましたね。

上色見熊野座神社は、世界最大級のカルデラのパワーを感じられる阿蘇山の麓に鎮座しています。

高森町の上色見地区にあるこちらの神社は高森町の四大熊野座神社の1つで、地元の方たちからは権現さん」と呼ばれて親しまれているそうです。

御祭神は国生みの神である伊邪那岐命・伊邪那美命の夫婦神と、阿蘇神社の御祭神として知られている「阿蘇大明神」こと「健磐龍命(たけいわたつのみこと)」の荒魂「石君大将軍(いわぎみたいしょうぐん)」になります。

※荒魂の補足
日本神話の神様には性質の異なる「和魂(にぎみたま)」、「荒魂(あらみたま)」、「幸魂(さきみたま)」、「奇魂(くしみたま)」という4つの魂があるとされています。大きく和魂と荒魂に分かれて、和魂はさらに幸魂と奇魂に分かれるそうです。
和魂は「穏和で調和的な働き」、荒魂は「強いパワーを持って勇敢に前進する働き」、幸魂は「献身的で優しくて人に幸福を与える働き」、奇魂は「智恵や真理を追究して物事を成し遂げる働き」があるとされています。

気になるご利益ですが、縁結びや商売繁盛にご利益があるとされていて、後ほど詳しく書きますが拝殿の裏の参道を登ったところにある大洞穴の「穿戸岩(うげといわ)」の伝説から合格や必勝といった勝負事へのご利益もあるそうです。

鳥居をくぐると上の写真のような杉林が広がっていて、拝殿まで280段もの階段が続いています。

参道の両側には97基もの石灯籠がずらっと並んでいて、この杉林、階段、石灯籠が作り出す神秘的な雰囲気が冒頭で書いたように「異世界への入口」として話題を呼びました。

SNSだともっと異世界感が出ていますが、基本的にSNSの写真は「作品」として撮られていてかなり加工されているので、実際はこのような雰囲気になります。

僕は皆さんが訪れた際にイメージと違ったとがっかりされてせっかくの旅行に水を差してしまうようなことをしたくなく、明るさ以外はなるべく加工し過ぎないようにありのままを載せることにしているので、ご理解いただけると嬉しいです。

とは言えこの写真でも異世界に繋がっていそうな雰囲気がありますし、晴れた日の早朝や木漏れ日がさしているタイミング、雪が降っているときは異世界感が増すと思うので、そういう日を狙って行くといいかもしれないです!

参道の途中で平らになっているところがあり、そこに手水舎があります。

ちなみに上の写真からもわかるように参道の左側にも道があり、そちらの坂道から向かうこともできます!

iPhoneのカメラをパノラマモードにして下から上に向かって撮影してみたのですが、木々が空に向かって伸びている姿も収まってより神秘的な雰囲気になりました!

パノラマモードは普通は横に振って撮影しますが、知り合いが京都の嵐山の竹林で人力車のお兄さんから下から上に振る撮り方を教えてもらったと聞いて、僕も最近はよくこの撮り方します笑

280段ある階段を登りきると拝殿にたどり着きます。

280段も登るとさすがに少し疲れますね笑

上色見熊野座神社には基本的に宮司さんがいないので、お守りとおみくじはお賽銭箱の横に置いてありますが、御朱印は観光案内所の「高森観光推進機構」で授与しています。

拝殿から振り返ってみるとこんな感じになります。

鳥居から見たときも拝殿が見えなくて果てしなく遠く感じましたが、上から見ても鳥居が見えないのでめっちゃ遠く感じますね…笑

しかも軽い登山だから高い笑

そして上で少し触れた大洞穴の「穿戸岩」ですが、拝殿の左側にある坂道から向かいます。

傾斜がかなりあって道もくねくねしていて、拝殿までの階段よりキツいので途中でも息切れします…笑

ちなみに上から見るとこんな感じです笑

道を赤線でなぞってみましたが、めっちゃくねくねしてますよね笑

そんな急な坂道を頑張って登りきると穿戸岩が現れます。

巨大な岩に縦横10m以上の巨大な穴が空いていて圧巻です。

この大洞穴の穿戸岩には、健磐龍命とその家来だった「鬼八(きはち)」が関係する伝説が残されています。

ある日、弓の達人だった健磐龍命は阿蘇山頂から矢を放って楽しんでいたそうです。
そこに一緒にいた鬼八は99本目までは矢を拾いに行ってましたが、さすがに飽きてしまって100本目が放たれた際に矢を足の指で挟んで健磐龍命に投げ返しました。
すると健磐龍命は「家来の分際で!」で激怒して鬼八を殺そうと追いかけ、鬼八は逃げ回りました。
鬼八は逃げ回っているうちにこの場所にあった岩壁で逃げ道を失ってしまいました。しかし、逃げないと殺されてしまうため、なんとか逃げるためにその岩壁を蹴破って逃げたそうです。
そうしてこの穿戸岩ができたとのことでした。

この伝説がもととなって、どんな困難や試練も乗り越えられるということで合格や必勝といった勝負事へのご利益があると言われるようになったようですね。

これから何か大きなことが控えている方はぜひ穿戸岩で祈願してみてください!

ということで、上色見熊野座神社の紹介でした!

上色見熊野座神社は色見郵便局の目の前にあり、郵便局の隣に大きな参拝者駐車場があるので、車で行かれる場合はそこに車を停めて参拝されてください!

ちなみに南阿蘇鉄道の「高森駅」からバスで15分ほどですが、本数が少ないので車で行かれる方がいいと思います。

熊本市内からは1時間半ほどかかりますが、阿蘇観光のついでにぜひ参拝されてみてください!

【上色見熊野座神社】
■HP・SNS等
熊本県公式観光サイト
■営業時間
参拝:24時間
■アクセス
住所:〒869-1601 熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
バス:南阿蘇鉄道「高森駅」より約15分
車:阿蘇熊本空港より約50分 / 熊本駅より約90分

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